彼岸とは、季節の名ではなく、インドのサンスクリット語で、パーラミター(波羅蜜多)の訳で、むこう岸に渡るという意味です。むこう岸、彼の岸(彼岸)というのは佛のさとりの世界、こちらの岸(此岸)とは迷いの世界、私たちの生活です。その間には煩悩の水が流れている大河があるといわれています。
煩悩・欲望を離れ、佛となることによって煩悩の水が流れている大河を渡り、彼岸にいたることができますが、煩悩具足【ぼんのうぐそく】である我々は到底そんなことはできません。 浄土真宗七高僧の第五祖である善導大師【ぜんどうだいし】は、『観経疏』【かんぎょうしょ】のなかで「怒りや憎しみ、欲望の中に生きる私たちに釋尊が真実信心の白道を示して、浄土往生を勧めてくださった」という、「二河白道」【にがびゃくどう】の教えを説かれました。この「白道」こそ、お念佛の道です。
お彼岸の時期になると、お墓やお手次のお寺にお参りする姿が多く見られます。
お彼岸は一般的には、ご先祖の供養をする仏事と考えられていますが、本来は、自分自身の仏道精進の意味を持つ行事です。
真宗において「彼岸」とは、阿弥陀仏の「浄土」を指します。
浄土は、私たちが還っていく世界であると同時に、迷いの世界である「此岸」に生きる私たちの在り方を照、私自身の生き方を問いかけてくる世界です。
お彼岸は、浄土に還っていかれた亡き人を偲ぶと共に、あらためて自らへの問いかけに耳を傾け、自分の生活を振り返る大切な時なのです。
秋季彼岸会
Event
04
秋季彼岸会
日程 | 令和6年9月22日(日) |
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時間 | ①午前10時 ②午後1時の2回 |
場所 | 願誓寺 |
お問合せ | TEL.04-2949-3397 |